「Pax intrantibus, Salus exeuntibus.」。これは、ドイツのローテンブルクという街にある門に刻まれているラテン語。この和訳である「歩み入る人に平和を、去り行く人に安らぎを」をモットーに患者さまの健康を見守る森田内科クリニックで、HMネットをどのように利用されているのか教えていただきました。
森田院長:当院は「肝炎治療指定医療機関」なので、肝炎の患者さまにとっては、かかりつけ医でもあり専門医でもあります。本来、肝疾患の診療においては、かかりつけ医、専門医療機関、肝疾患診療連携拠点病院の3医院にかかる必要がありますが、当院ならば2医院ですむというメリットがあります。さらに当院は、肝疾患診療連携拠点病院である福山市民病院と連携を密に取ることで、患者さまの負担を軽減。その連携向上の一助となっているのがHMネットの情報開示カードです。患者さまにカードをお作りいただくと、福山市民病院の退院後、外来患者として当院をご利用いただく場合、検査データはもちろん、血液検査の結果を共有できるので採血の重複を減らすことができます。つまり、患者さまへ安心の提供と、体への負担を軽減できるんです。
森田院長:日本人の死亡者数が特に多い、肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がんの五つのがんを「主要五大がん」としています。現在、HMネットでは、胃がん連携パスを運用し、内視鏡画像が情報開示できないものか検討中です。内視鏡検査を行う当院にとって、内視鏡画像を共有できることは大きなメリット。少なからず体への負担のある検査なだけに、早期の運用開始を願っています。また、病院への紹介状もこのHMネットを活用して、スムーズに送るようにできれば理想的ですよね。
当院は福山市民病院との連携が強固なため、当院で福山市民病院を利用される患者さまの情報開示カード利用率は約100%。これからも有効に活用して、診断に役立てていきたいと思います。
地域に根ざして、より身近で、患者さまやそのご家族に信頼される医療をめざして努力を続けていきます。