Vol.1 HMカードは、院外薬局の使命ともいえる薬の重複投与の防止に一役買っています。 HMカードは、院外薬局の使命ともいえる薬の重複投与の防止に一役買っています。

地域のかかりつけ薬局として、患者さまの声に耳を傾けることを第一に、何でも相談できる親しみやすい薬局づくりを推し進めている、もみじ薬局藤の木店。管理薬剤師の濱谷さんは、ドクターからの処方箋にのっとってただ薬を用意するだけでなく、薬のプロとして患者さまに有用な提案ができるよう、HMカードを活用くださっています。

もみじ薬局藤の木店 管理薬剤師 濱谷淳子さん

HMカードって「何?」を「なるほど!」に。

濱谷さん:患者さまにHMカードをご紹介するときは、「災害時や救急時にお薬手帳が無くても、オンラインお薬手帳の利用が可能となり、迅速な対応ができる」ことなど、患者さまにとってのメリットをきちんと伝えることを心がけています。

もみじ薬局藤の木店のある藤の木団地は、高齢化が進んでいるため、特別養護老人ホームや訪問看護と連携を取って、地域の患者さまにお薬を届けています。医師、看護師、ヘルパーさんと一緒に訪問するわけではないので、患者さまの様子を把握するとき在宅医療・介護支援システムの『連絡ノート』が、とても役立っているんですよ。画像や動画をタブレットでリアルタイムに見られるので、遠隔地と迅速にコミュニケーションを取るときに助かっています。

もみじ薬局藤の木店 管理薬剤師 濱谷淳子さん

すべては、患者さまの健康を守るために。

濱谷さん:当薬局は、HMネットが稼働する前からHMカードに魅力を感じて参加を決めていました。2016年1月現在、約100名の患者さまにカードをお作りいただいておりますが、全体の1/6程度とまだまだこれからだなと感じています。ときには患者さまから他の薬局でカードが使えなかったと言われて、少し残念な思いをすることもありました。ご加入者を増やすためにも、たくさんの病院、薬局に早くHMネットにご参加いただけたらいいのになと思います。

個人情報の事を心配される患者さまもおられると思いますが、使用する個人情報は、基本的にはお薬手帳と同じです。ネットワーク上でのセキュリティ管理も厳密に行われているので、患者さまに対し、安心して、今までよりも的確な薬の処方を行うことができます。たとえば、お薬手帳ですと「シールの貼り忘れ」、「手帳の持参し忘れ」などで正確な情報を得られず、薬の相互作用・重複などのトラブルがおこる恐れがありますが、HMカードがあれば、そのようなトラブルを未然に防ぐことができるんです。
このような患者さまへのメリットを広げるためにも、より多くの患者さまにHMカードをお作りいただけるよう、これからも働きかけていきたいと考えています。

濱谷淳子さん、スタッフのお二人とHMネットイメージキャラクター ぽぽじろう

プロフィール

濱谷淳子
もみじ薬局藤の木店 管理薬剤師
濱谷 淳子(はまたに あつこ)さん
1977年
京都薬科大学卒業
(財)放射線影響研究所 入所
1984年
(財)放射線影響研究所 退職
2001年
ユアヘルス薬局・サルーテ薬局を経て入社
2007年
現職

ひとこと

加入の勧めや登録手続きは、忙しい薬局にとってひと手間ですが、全ては患者さまのため。これからも丁寧にご紹介していきます。

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